今週は特に大変な週でした。仕事に追われたからではありません。月齢16カ月の次女Mの世話に追われたからです。
先週末、Mの唇に疱疹があるのを発見。口を開けて中をのぞくと、舌にも疱疹が……。妻は「口内炎かも! 食事や飲み物がしみて、大変なことになる」と判定。わたしが月曜日(9月28日)に病院へ連れて行くことになりました。
ただ、月曜日は大学生の助っ人をロサンゼルス空港まで送り、同時に新たな助っ人のおばあちゃんを同空港で迎えなければならない日。仕方がなく、Mを車に乗せて同空港へ行き、道中、妻に病院へ電話してもらいました。幸い、午前11時半にアポが入りました。それまでにはクレアモントへ戻れます。
病院では、優しい女医ドクター・ホンがMを診てくれました。
「うーん、これはヘルペスですね。伝染性ですから、他人とコップやお皿を共有しないようにしたほうがいいですね。Mはおもちゃをなめますか? もしなめるのなら、おもちゃもそのままにしないで、ふくように」
「保育園に連れて行けるんですね?」
「はい。でも、ヘルペスがほかの園児にうつらないように、保育士にきちんと指示してください。あと、塗り薬のオラジェルを使うといいでしょう。痛みを止める効果があります。幼児用のタイラノールを使うのもいいです」
クレアモントに帰り、ドラッグストアのCVSで早速オラジェルを手に入れ、Mの口に塗りました。次に保育園用の昼食を用意。昼寝時間が終わる午後2時ごろ、Mを保育園に連れて行きました。保育士には自信を持って「病院で大丈夫と言われました」と報告しつつ、Mを手渡しました。
ところが、手渡すやいなやMが号泣。どうやっても泣き止みません。保育士は「本当に大丈夫なのですか? 汗をいっぱいかいてますよ。きょうは様子を見たほうがいいのでは」と不安そう。結局、Mを休ませることにしました。
さて、それからが試練でした。ヘルペスのためにMは食事や飲み物をいっさい受け付けなくなったのです。空腹になっているからますます不機嫌になります。抱っこしたり、散歩に連れ出したり、テレビを見せたり、いろいろ工夫しました。でも何をやってもなしのつぶて。どうしても泣き止みません。
月曜日に続いて火曜日、水曜日も妻は勉強・仕事に忙しくて不在。特に火曜日は夜の10時半まで帰宅しません。にもかかわらず、Mは月曜日、火曜日、水曜日と3日連続で保育園に行けなかったのです。助っ人のおばあちゃんが食事を作り、長女と長男の相手をしてくれたからとても助かりましたが、Mについてはわたしが相手しないとだめでした。もっとも、水曜日の午前中は数時間、Mをおばあちゃんに預けてジムで汗を流せました。この場を借りて多謝。
「泣く子も黙る」と言われる母乳がないままで、空腹で不機嫌な幼児と朝から晩まで相手し続ける――。これには参りました。火曜日の夜はへとへとになり、目まいがしました。子育てでこれほど消耗したのは初めてかもしれません(新聞社勤務時代に徹夜で原稿を書き続けたことが何度もありましたが、それよりもきつい)。一方、Mはあまりに泣き続けたものだから、声がかれてしまいました。
きょうは金曜日。Mは保育園でまる1日過ごしています。今週初めてです(木曜日は半日だけ保育園)。まるでわが家は嵐の後の静けさ状態。わたしはようやく落ち着いてブログを書き、長らく中断していた仕事も再開できました。そろそろ夕方5時。保育園にMを迎えに行く時間です。保育園から呼び出しがかからなくて良かった!
子供に泣かれるのは一番辛いですね。
Actor's Studioのインタビューで最後にお決まりの質問があるのですが、そこで、What sound do you hate? という質問に、子供が泣いている声、という役者が多い。泣かずに済めば万歳ですが、泣いた後の笑顔はその分、平素より輝いて見えるから不思議です。
子供はすぐわすれちゃうんですけどね!
投稿情報: ganko | 2009年10 月 8日 (木) 18:32