愛用していた「キーン(Keen)」のサンダルの底が取れ、履けなくなりました。3年間も壊れずに使用できるとは、予想以上の活躍でした。
普通に使用していた3年間ではありません。文字通り徹底的に履き続けた3年間でした。
夏はもちろん冬の間も、毎日履いていました。ハイキングに行ってもビーチにいってもやはり同じサンダル。雨の日もです!
つまり、年365日の99%以上はキーンのサンダルで過ごしていました。日本でサラリーマンをやっていたら絶対にあり得ないことです。たまに「サンダルで生活できて幸せ」と思うこともあります。
2003年にカリフォルニアで生まれた「靴を超えたサンダル」。履いていたブランドは「ニューポート」で、サンダルでありながらつま先を守る補強が付いているのが特徴です。カリフォルニアにぴったりのサンダルでした。
なぜなら、カリフォルニアは真冬でもサンダルで過ごせるほど温暖だからです。寒い日も時にありますが、ニューポートには保温機能もそれなりに備わっています。
大雨に見舞われても長靴は不要。水は簡単にはけます。しかも、ここはカラッとした気候なので、またたく間に乾きます。水はけがいいから、ビーチやプールサイドでは本来のサンダルとして使えます。
さらには、サンダルでありながら頑丈です。これだけ駆使して3年間も壊れなかった靴(サンダル?)は生まれて初めてです。
早速、クレアモント市内 にある靴屋で同じモデルを購入。約90ドル。店員は「夏になり、キーンは飛ぶように売れてます。3年間も履いていたの? すごいですね。これから宣伝文句として使わせてもらいます」と言っていました。
写真は、3年間履き続けたニューポートと新たに購入したニューポートです。
まるでキーンの回し者のような書きぶりになってしまいましたが、そんなつもりはありません。
キーンのサンダルは、無精者の自分に合った商品なのです。何しろ、靴とサンダル両方の機能を備えた「ハイブリッドフットウエア」と呼ばれているのです。どんな状況下でもいつも同じ靴でOK--そんな履き方ができるわけです。
カジュアルである点も気に入っています。個人的にはネクタイや革靴はあまり好きではなく、できればいつもTシャツやジーンズ姿で過ごしたいと思ってきました。このほうが仕事もはかどります。
その意味でもキーンのサンダルは申し分ありません。このサンダルを普通の靴のように四六時中履いていたため、革靴と靴下はほどんど使わなくなりました。ガレージで保管していたほうがいいかもしれません。
ご存じと思いますが、アメリカは「ドレスダウン大国」です。とりわけカリフォルニアのドレスダウンは徹底しています。例えば、シリコンバレーのビジネスマンでネクタイをしている人はほとんどいませんね。
典型例は友人のケニーです。彼は長女の親友キアナの父。カリフォルニアのビーチダウンで生まれ育ち、かつては筋金入りのサーファーでした。同じ集合住宅に住んでいた時、彼はいつもはだしで生活していました。
「革靴なんてとんでもない。特別な事情がない限りは絶対に履かない。ぼくにとってはサンダルが靴。できればサンダルも履きたくない。だって、はだしが一番気持ちがいいからね」
わたしはケニーが革靴を履いているのを1度だけ見ました。結婚式の日です。ドレスダウンという点では、ケニーにはまったくかないません。
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