きょうは朝の5時に起きて、海岸沿いのリゾート地ニューポートビーチへ車で行きました。昨年夏は子供を連れてしょっちゅう行った場所ですが、今回は仕事です。
真っ白な砂浜、真っ青な空、ヤシの木、水着姿の老若男女――。ニューポートビーチにはこんなイメージしかありませんでした。写真は昨年夏に撮ったもので、ビーチ沿いのサイクリングコースです(手前で長女がスクーターに乗っています)。
今回は「ビーチの町にオフィス街なんてあるのだろうか」「ひょっとしたら白い砂浜を見ながら仕事できる場所があるのかも」などと思いながら、クレアモントを後にしました。さて、ニューポートビーチに着くと、本当にオフィス街がありました。海岸に面していない一角に高層ビルが立ち並んでいたのです。
1時間ほど早めに着いたので、駐車場に車を停め、車の中でラジオを聞きながらコーヒーを飲むことにしました。すると、隣に別の車が停まり、中の男性がやはりラジオを聴きながらたばこを取り出し、一服。さらにその隣に停まった車の中では女性が化粧をl始めました。日本ではあまり見られない光景です。
どうやら、職場に足を踏み入れる直前の車の中は、車通勤のサラリーマンにとってリラックスできる場所のようです。車社会のカリフォルニアでは、職場まで1時間以上かけて車を走らせる人もめずらしくありません。一定のプライバシーがある車の中で、ひと息つきたくなるのでしょう。
もう1つ見逃せない要素があります。 通勤ラッシュ時の渋滞を避けるために早めに家を出る人が多いという点です。この日もまだ朝の7時台だったのです。早く会社に着いたので、始業時間まで車の中で時間をつぶす必要があるのでしょう。事実、毛布を掛けて車の中で仮眠している人もいました。
コーヒーを飲み終わっても、まだ時間があったので、オフィス街の中をちょっと歩きました。高層ビル街とはいえ、ヤシの木が道路沿いに植えられ、青空が上に広がっており、開放的な雰囲気です。ビーチが近いだけのことはあります。こんな場所で働く人たちをうらやましく思いました。
人影はまばらでしたが、少し驚いたことが1つ。Tシャツ姿の人たちに交じって、ネクタイ姿の男性も結構いるのです。巨大都市ロサンゼルスの中心部にネクタイ姿の男性がいるのは不思議ではないですが、ニューポートビーチのようなリゾート地ではオフィス街でも男性は全員ノーネクタイだと思い込んでいました。
ニューポートビーチに来て、数週間前に訪れたシカゴを思い出しました。あまりにも違うからです。五大湖から強い寒風が吹き付け、厚手のコートが必需品でした。何しろ、広大な湖が見渡す限り凍りついていたのです。アメリカは広いです。
余談ですが、そんなシカゴへの出張取材が雑誌フォーサイト4月号の巻頭記事になりました。現在進行中の金融危機について、シカゴ大の看板教授が明快に語っています。冒頭部分は同誌のサイトに掲載されています。
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