きのう、もうすぐ2歳になる次女Mの身体検査をしてもらうために、近所の小児科病院を訪ねました。
まずは身長や体重を測ってもらいました。アメリカ基準ではかなり標準以下でした。わたしは日本人としては長身ですが、妻は小柄。どうやら、Mは妻のDNAを受け継いでいるようです。
ドクター・ホンは「Mちゃんはちっちゃいですが、心配無用です。同じアジア人と比べると違う数字が出てくるでしょう。それよりも重要なのは、安定的に身長が伸びて、体重が増えているかどうか。その点で何の問題もありません」と説明してくれました。
そのほか、ドクター・ホンは「人の物まねをしますか」「ブロックを積めますか」「単語を50語以上話せますか」「ボールを蹴ったり投げたりしますか」といった質問を矢継ぎ早に投げかけてきました。Mはすべてクリアです。「2歳になったら単語を言うだけでなく、2語を組み合わせて話すケースが増えるでしょう」とも。
「2歳になったら」の話をした時に、ドクター・ホンは「1%ミルクか2%ミルクを飲ませてもいいですよ」と言いました。わたしは「え? 何ですかそれは?」とあっけに取られてしまいました。何のことやら、まったく意味不明だったのです。
わたしが「どういう意味ですか?」と尋ねたら、ドクター・ホンからは「ホールミルク(全乳)ではないということです」との返事。ますます混乱してきました。
「え? つまり、2歳になったらホールミルクを与えてはいけないのですか?」
「ホールミルクでもいいですよ」
「1%ミルクとか2%ミルクは一体どういうミルクなのですか?」
「ローファットミルク、脂肪分が少ないミルクのことです」
それまでわが家ではホールミルク以外買ったことがなく、「1%ミルク」や「2%ミルク」という表現に馴染みがなかったのです。ローファットミルクはまずいからです。
「2歳になったらローファットミルクでもいいというのは、どういう理由からですか?」
「アメリカでは肥満児が多いのです。だから、脂肪の取り過ぎには注意しなければなりません。でも、アジア系の人たちにはあまり肥満児はいませんね。Mちゃんも肥満じゃないし。2歳以降もホールミルクでいいですよ」
長女と長男を日本で育てていた時、2歳になったからといって「低脂肪牛乳へ切り替えてもいいですよ」となど指示されたことはありませんでした。肥満が大問題になっているアメリカならではですね。
余談ですが、ドクター・ホンから帰り際、パンフレットを渡されました。タイトルは「月齢16―23カ月、健康に育てるためのヒント」。いろいろ書いてありましたが、「栄養」の項目に書いてあった一文に妻が大笑い。
「Do not bribe, punish or reward with food(食べ物をわいろ代わりにして子供に与えてはいけません。食べ物で子供を罰したり、報いたりするのも駄目です)」
「わいろ」という表現が笑わせます。同時に「確かに食べ物をわいろ代わりに使ってきたかもしれない。反省すべき点は多いなあ」と思いました。
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