先週末に次女のMが初めて母親なしで2晩過ごした話はすでに書きました。でも、1晩目と2晩目に大きな違いがあったことについては触れませんでした。
何が違ったのかというと、ミルクの用意の仕方です。1晩目では、3本の哺乳瓶を用意して、それぞれに目いっぱいミルクを入れて冷蔵庫に入れました。Mが夜中に目覚めたときにミルクを与え、寝かしつけるためです。
通常、Mは夜中に数回は目を覚まします。そんなとき、母乳を与えれば再び寝つきます。母親がコロラド・ボルダーへ行って不在の先週末は、母乳の代わりにミルクを与えようと考えたわけです。
ところが、現実はそれほど甘くありませんでした。Mはすぐに寝つくどころか、ますますぱっちりと目を覚ましてしまったのです。
というのも、ミルクは冷蔵庫の中で冷え切っているからです。これではMは飲みません。温めるためにお湯を用意していましたが、哺乳瓶をお湯の中に入れてもすぐには温まりません。
しかも、Mを抱えたまま台所で作業をしていたから、Mは大泣き。お腹が空いているのに待たされたうえ、台所の電気でまぶしい思いをしたのでしょう。
2晩目にになり、ちょっと工夫しました。哺乳瓶にミルクを目いっぱい入れずに半分程度にしておき、Mが目覚めたらお湯を注ぐのです。すると、冷たいミルクが熱湯と混ざり、ちょうどよい熱さになるわけです。これによって2晩目はぐんと楽になりました。
世の中の母親一般にしてみれば、こんな工夫は当たり前のことかもしれません。少し考えれば分かることでもあります。でも、わたしにとっては自力で考案した”革新”でした。
考えてみれば、長女の時も長男の時も、自ら哺乳瓶でミルクを与えた経験がありません。家では母乳、保育園でミルクを与えられていたからです。そもそも、仕事で忙しくあまり家にいませんでした。Mが生まれて哺乳瓶を初めて扱ったのです。
そんなわけで、べビザラスで哺乳瓶と乳首を何度も買い換えました。種類がありすぎてどれがいいのか分からないからです。Mがミルクを拒否するたびに、「この哺乳瓶と乳首が合わないからだ」と思い、違う種類の製品を求めたのです。
もちろん店員にも聞きました。ある時、若い男性店員が対応してくれました。
「あの~、うちの娘は生後数カ月ですが、この哺乳瓶がいいのか、あの哺乳瓶がいいのか、判断しかねているんです」
「そうですか。ちょっと待ってください」
店員はそう言いながら、一生懸命にパッケージの説明を読み始めました。しばらくして、次のような答えが返ってきました。
「どうにも分かりません。何しろ、わたし自身に子供がいないから、ミルクを与えたこともないのです。ハハハ。お役に立てず、すみません」
日本なら、店員が「分かりません」ということはまずないでしょう。アメリカらしいです。でも、「分かりません」とはっきり言うのは、本当は分からないのに分かったふりをして適当に説明するよりもずっとマシです。
こんにちは、楽しく拝見してます。ところで、行間がもう少し広がりませんか?せっかく楽しい内容なのにちょっと読みにくいと感じることがあります。
投稿情報: わ | 2009年2 月28日 (土) 11:25
ご指摘ありがとうございます。言われてみれば確かにそうですね。行間をもう少し空けられないか、調べてみます。
投稿情報: Yo Makino | 2009年2 月28日 (土) 14:51