ヤング・プリスクール、プリスクール3、ヤング・プリK、プリK――。何のことなのか分かるでしょうか? 英語の達人であっても、実際に子供をアメリカのデイケア(保育園)に預けた経験がなければ、使ったことがない言葉ばかりではないかと思います。
わたしも、アメリカの保育園を初めて訪ねた時、戸惑いました。「プリスクール3? プリK? いったい何歳児クラスのこと?」という反応でした。プリスクールは就学前、プリKは幼稚園前だとは想像できましたが、「プリスクールとプリKは何が違う? プリK(幼稚園前)がプリスクール(就学前)よりも年長組というのも変だな」と思ったものです。
辞書を引いても無駄です。「ヤング・プリスクール」が何歳児クラスで、「ヤング・プリK」が何歳児クラスなどと言い当てることができる人はまずいないでしょう。アメリカ国内でもデイケアによってクラスの呼び方は微妙に違ってくるから、なおさらです。
まず、アメリカでは幼稚園(kindergarten)が小学校の一部であり、小学校入学前の1年間しかないことを理解しておく必要があります(日本の幼稚園は2年間か3年間)。これではじめて、プリKがプリスクールよりも年長組であることに違和感を覚えなくなります。
長男と次女が通うデイケアのクラス分けを全部紹介しておきましょう。年齢で区切って7クラスもあります。
1 インファント(infants)。生後6週間から14カ月が対象で、乳児のクラスです。
2 ヤング・トドラーズ(young toddlers)。12カ月から20カ月のよちよち歩きの幼児クラスです。
3 トドラーズ(toddlers)。24カ月から30カ月の幼児クラス。
4 ヤング・プリスクール(young preschool)。2・5歳児から3歳児のクラス。就学前の年少組です。
5 プリスクール3(preschool 3's)。3歳児から4歳児のクラス。就学前の3歳児という意味です。
6 ヤング・プリK(young pre-k)。3・5歳児から4歳児のクラス。幼稚園前よりも少し年少です。
7 プリ・キンダーガーテン(pre-kindergarten)。4歳児から5歳児のクラス。文字通り幼稚園前という意味です。
現在、長男がプリK組、次女がインファント組にいます。アメリカでは9月入学・入園ですから、長男は今年の夏で卒園し、長女と同じ小学校(厳密には幼稚園)へ通う予定です。
アメリカ移住前に住んでいた東京・文京区の保育園では、「つぼみ組」「もも組」「たんぽぽ組」「うさぎ組」「りす組」「しか組」でした。このような名称であれば、どの組が年少でどの組が年長であるか分かりやすく、ずっと覚えやすいですね。
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