学年末を控え、長女Kが通う小学校できょう朝礼が開かれ、1年生から3年生が大ホールに集合しました。親も一緒です。ここで国語賞、算数賞、努力賞、市民賞、皆勤賞が発表されました。
今回もKは受賞。国語賞と皆勤(無遅刻・無欠席)賞です。写真は、国語賞と皆勤賞の表彰状です。
これまでのKの受賞歴を振り返ってみます。
・小学1年2学期――国語賞
・小学1年3学期――校長章と皆勤賞
・小学2年1学期――努力賞
・小学2年2学期――国語賞
・小学2年3学期ーー国語賞と皆勤賞
英語がほとんど話せなかった小学1年1学期を除くと、必ず受賞していることになります。わが子ながら、あっぱれです。
今回、特にうれしかったのは皆勤賞です。こちらでは「パーフェクト・アテンダンス(perfect attendance)」と呼ばれています。大病せずに、毎日元気に学校へ通えたことが何よりも良かったです。
しかも、なんと2年連続! アメリカに来て2年間、1度も欠席していないし、1度も遅刻もしていないわけです。
小学1年生の時にKの担任だったミセズ・ビーは、数カ月前にわが家へ遊びに来た際、「2年連続での皆勤賞の受賞はほとんど例がないと思います。Kが受賞すれば、間違いなく快挙」と言っていました。
なんでこんなに元気なのか。妻とも話した結果、結論は「目いっぱい遊んでいるから」でした。習い事に振り回され、放課後も週末も遊べない子供は病気がちだけれども、Kは習い事とは100%無縁で、遊びに全力投球しています。
Kの場合、平日は午後2時15分に学校が終わると、そのまま学童保育(デイケア)へ直行。学童保育の施設は学校の敷地内にあり、とてつもなく広い校庭で好きなように遊べます。
午後6時前に帰宅すると、すぐに夕食を食べ、同じ集合住宅内の子供たちと中庭で合流します。中庭をスクーターで走り回ったり、わが家か友人宅でかくれんぼなどをやります。サマータイムがある夏になると、8時半ごろまで平気で遊んでいます。
週末も遊びオンリーです。最近は集合住宅内のプールで遊ぶことが多いです。先日も午前と午後に1回づつプールに入り、早くも真っ黒に日焼けし始めました。
友達と遊んでいると、体を動かすのはもちろん、精神的にもとても前向きになるようです。とにかく機嫌がいいのです。精神と肉体は連動しています。「毎日がとても楽しい」と思えると、病気になりにくい――これがわたしと妻の結論です。
近所には習い事ばかりでなかなか友達と遊べない子供もいます。そんな環境に置かれている子供は病気がちで、学校を休むことも多いように見えます。サンプル数があまりに少なくて、何の根拠もないですが・・・・・・。
友達とたくさん遊ぶことで、「子供の時から実質的に社会にもまれ、協調性を身につける」とも思います。どうしたら相手に喜ばれ、どうしたら相手を傷つけるのか、知らず知らずのうち学ぶわけです。
放課後も週末に家に閉じこもって勉強や習い事に明け暮れ、友達とは一切遊ばないままで大人になった――。こんな育ち方をして、社会に出て通用するでしょうか? 人間関係が分からず、組織の中で疎外感を味わうのでは? そもそも精神的にいつも後ろ向きになり、病気ばかりしているのでは?
繰り返しになりますが、特に根拠はありません。でも、ここは自分の直観を信じるしかありません。だから、少なくとも小学校時代はわが子には「とにかく目いっぱい遊ばせる」方針を貫きたいです。
精神的に人生に前向きになれば、結果として勉強もできるようになると思います。
さらに付け加えれば、当たり前ですが、「アメリカ人の友達と遊ぶ」はアメリカにいる間にしかできないことです。地元の友達と遊べば、多様な文化を知らず知らずのうちに吸収できます。勉強は日本に戻ってもできます。
自分自身の小学校時代を振り返っても、楽しい思い出ばかりです。塾には一切行かず、遊びに集中していました。幸い、東京の田舎だったので、川や山など遊ぶ場所には事欠きませんでした。こんな生活をしていると、「人生っていいものだ」と前向きになるものです。
Dear K,
Congratulations on winning two awards--Certificate of Attendance andCertificateof Award.
I am proud of you. Keep playing and mixing with your friends to the full while you are in Claremont. It will be a valuable experience for you and will remain in your memory for many years to come. Regards from your grandpa, Tommy, in Melbourne, Australia
12 June, 2010
投稿情報: Tommy Matsuda | 2010年6 月12日 (土) 19:15