カリフォルニアで暮らしていると、日本人を意識することはあまりありません。「日本から来たの?」などと聞かれることがほとんどないからです。
「日本から来たの?」と一度も聞かれないままで顔見知りになり、親しくなることも多いです。ヨーロッパに住んでいた時とは違います。外国人であるかどうか誰も気にしないカリフォルニアという土地柄を反映しているのでしょう。
ところがここ1週間は全く違います。東日本で巨大地震が発生したからです。きょう、ジムに行ったらパーソナルトレーナーのアントワネットは「ずっと心配していたのよ。あなたの家族は大丈夫?」と第一声。きのうは隣人のダイアンが話しかけてきて「私の教会では日本支援のために募金活動を始めたのよ。日本には頑張ってほしい」と励ましてくれました。
日ごろ、わが家はカリフォルニアでは日本を意識しないで生活しています。でも、周りの人たちは日本からやってきた家族であるときちんと認識しているのです。
巨大地震発生直後には、小学3年生の長女Kの担任ミス・モーブレーが「クラスでKに会った時、どう接したらいいですか? 地震のことを話してもいいですか?」とメールを送って来ました。とても気づかってくれています。
妻はKにこう言いました。「学校で聞かれたら『日本にいる親族は大丈夫です』と答えるように」。Kは真剣にうなずいていました。8歳なりに何が起きているのかちゃんと理解しているようです。
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