先日、長女Kを預けているデイケア(学童保育)の指導員シェリーから次のように言われました。
「最近、Kはすごい。積極的に話をするし、読み書きも驚くほど上手にできるようになりましたよ。スペイン語を母国語にする学童でもここまで積極的に英語を話しません。ワンダーガール! まさに今、開花しているという感じ」
もちろん、シェリーは親を相手にしてやや誇張して話していたのでしょう。でも、妻も先日、小学校の担任ミセズ・ビーからこっそりと「実はKに国語(つまり英語のこと)の賞を授与しよと考えているんです。今は内緒にしておいてくださいね」と言われたのです。
Kは昨年9月、ABCも知らない状況で小学校1年生のクラスに放り込まれました。日本の保育園ではクラス委員のような性格でみんなをリードしていたのに、アメリカではいきなり「クラスの最後尾にいる無力な存在」に陥り、涙の毎日だったのです。
今思い出しても胸が痛む光景です。入学早々に撮った記念写真の中のKは、今にも泣き出しそうでありながら、無理に微笑んでいて、悲そうです。「トイレに行きたい」とも言えず、ショック状態に陥っていたのです。当時のKの状況については追って記したいと思います。
今のKを見ると、入学当初の大変な日々がうそのようです。親としては感無量です。
2週間ほど前のことです。Kは先生になったつもりで、家にあるホワイトボードを使いながら、英語の言葉遊びを始めました。生徒はわたしです。
「この言葉は何?」
「うーん、分からないな」
「じゃあ、ヒントね。スプーンの反意語は何?」
実は、これは英語の授業を想定しているので、会話は英語です。「スプーンの反意語は何?」という質問では、Kは「What's the opposite word of "spoon"?」と言っているのです。半年前にはABCも知らなかったのに、今ではこんなに難しい表現までさらっと出てくるとは……。
Kがここまで来れたのは、ミセズ・ビーに負うところが大きいです。ミセズ・ビーは1年生専門のベテラン中のベテランで、評判が高いのです。
もちろん、K自身の頑張りもあります。朝8時15分から夕方5時半まで、毎日9時間以上も英語漬けの環境(前半は小学校で後半はデイケア)に身を置き、これまでやってきたのです。最近では、たまに早くお迎えに行くと「あれ、もうきちゃったの? もう少し(デイケアで)遊びたかった」と文句を言うほどです。
本当に賞をもらえたら、Kの頑張りをたたえて目いっぱいお祝いしようと思っています。
Kちゃんの頑張りはすごいですね。
去年にアメリカに渡ったばかりとは思えない成長ぶりに驚きです。
国語の賞が貰えたら凄いですね。
まわりの、先生たちの力も驚くべき熱心さですね。
いつの日か、成長したM家の子供さん達に会えるのが楽しみです。
投稿情報: なつパパ | 2009年3 月14日 (土) 21:52
ブログを見ていただき、ありがとうございます。
一時は毎日、Kの小学校へおばあちゃんが行き、Kを安心させていたのです。さすがに親は日中には仕事や勉強があり、1日中Kの小学校にいるわけにはいかなかったので。
Kがいつか日本のお友だちと再会したとき、また遊べるといいですね。
投稿情報: Yo Makino | 2009年3 月15日 (日) 04:12