水曜日(4月8日)、いつもよりも早めに保育園へ行き、長男Aをピックアップ。歯医者へ連れて行くためです。Aは早お迎えに喜んでいましたが、少し不安な様子。
「ねえ、パパ。痛くない?」
「痛くないよ。調べるだけだから、心配しないで」
「痛くないかどうか、ちゃんと聞いてね」
歯医者では、X線写真を撮りました。Aは行儀よくいすに座り、作業は順調に進みました。X線写真が出来上がると、若々しくてにこやかなドクター・キムがチェックし、衝撃的な一言。「うーん、全部で8本の虫歯がありますね」。
治療法には2通りあるとのこと。1つは、1回に2本ずつ治療すること。この場合、ドクター・キムが治療を担当します。もう1つは、全身麻酔をかけ、1度に8本治療すること。この場合は小児歯科へ連れて行く必要があります。
ドクター・キムからは次のアドバイスを受けました。
「まず、歯のクリーニングを試してみたらどうですか。Aがじっといすに座り、スムーズにクリーニングできたら、ここで治療します。じっとできなかったら、小児歯科へ連れて行く。どうでしょう?」
少し脇道にそれますが、わたしは説明を聞きながら、少し戸惑いました。ドクター・キムが知らない言葉を使っているからです。
「あの~、『ピードなんとか』とおっしゃいましたね? 『ピードデンティスト』? それとも『ピーディアトリック(小児科)』?」
ドクター・キムは、小児歯科を意味する「ピードドンティスト(pedodontist)」と言っていたのです。歯医者を意味する「デンティスト(dentist)」と組み合わせ「ピードデンティスト(pedodentist)」という言葉はありません。子育てに絡んでは、これまで一度も使ったことがない言葉に出合うことが多いのです。
さて、わたしはドクター・キムのアドバイスにしたがい、早速、翌日の水曜日に予約を入れました。念のため、春休み中の長女Kも一緒に歯の点検とクリーニングをしてもらうことにしました。
翌日、Aは特に問題なくクリーニングしてもらえました。だから、ドクター・キムに治療をお願いすることにしました。
予期していたとはいえ、今後の治療費を見積もってもらってびっくり。今後は1回の虫歯治療(1回で2本)で320ドル、合計4回の治療で1300ドル弱かかるというのです! すでに、Aに絡んでは火曜日にX線写真で90ドル、水曜日に2回目のX線写真とクリーニングでそれぞれ90ドル、合計270ドル払っているのです。
Aの虫歯治療だけで円換算で合計15万円以上払うことになるとは、想定外でした。Aに8本もの虫歯が見つかるとは思いもよらなかったからです。当たり前ですが、脱サラにはメリットもあればデメリットもあるのです。
妻は肩を落としながら「これからは毎日、子供たちの歯を歯ブラシとデンタルフロスでしっかり手入れするインセンティブになるね」とぼそっとコメント。不幸中の幸いというか、Kには1本も虫歯がありませんでした。
Aに8本もの虫歯ができると事前に分かっていれば、歯科保険に入るかどうかを真剣に検討したと思うのですが……。
話にはアメリカの歯医者は高いと聞いていましたが、ここまでとは。びっくりしました。少なくとも、その金額に満足できる治療であることを祈っています。
投稿情報: tadao | 2009年4 月15日 (水) 14:57
アメリカの歯医者の腕は日本よりも優れていると聞くことが多いです。ドクター・キムは妻の友人の紹介なので、大丈夫だと思っています。
日本との比較で一つ注意しなければならないのは、アメリカの歯科治療は高額だとはいっても、治療コスト自体は日本とそれほど違わないかもしれない、ということです。要は、保険がきくかどうかで、患者負担に大きな違いが出てくるというということですね。
投稿情報: Yo Makino | 2009年4 月16日 (木) 09:58