ついに、次女のMが1歳の誕生日を迎えました。ケーキを食べられるということもあり、長女と長男も朝からわくわく。それだけでなく、近所の子供たちもエキサイトしていました。
夕方、Mを連れて帰宅すると、長女のクラスメート、ジェニファーがわが家へ飛び込んで来て、「Mはどこ? 誕生日でしょう?」と言いながら、ウサギのぬいぐるみをプレゼントとして持ってきました。
「ありがとう。よく誕生日だって知っているね。残念ながら、Mは今、寝ているんだ」
「そうなの? じゃあ、このうさぎちゃんのことは内緒にしておいてね。サプライズパーティーにするから」
サプライズ? 何のことかよく分からず、外に出てみました。すると、集合住宅の中庭にシートが敷かれ、ベンチの上にはMへのプレゼントが置かれていました。ジェニファーがぬいぐるみを持ってきたほか、キアナ(やはり長女のクラスメート)は中庭の草花で作った花瓶、レクシー(長女のクラスメートではないけれども同学年)は葉っぱで作ったカードを用意してくれました。
長女が言いました。「あのさ、Mが起きたらここに連れて来てね。みんなでお祝いするから。ケーキも一緒だよ。シートの上でみんなで食べるから」
実は、Mの誕生祝いは家でこぢんまりとやる予定でした。ところが、近所の子供たちはMの誕生日のことをよく認識していて、勝手に屋外パーティーをしたわけです。当初予定とは違いましたが、結局、屋外でケーキを食べました。大勢の子供たちに祝福され、Mにとっては予想外の素晴らしい誕生日となりました。
最近、毎日夕方になると、中庭で大勢の子どもたちが遊び始めます。3歳から8歳ぐらいの子供たちが10人前後(多いときは20人近く)は必ず集まり、夜8時ごろまで走り回っています。誰か大人が見ているから、安心です。しかも、中庭は日本の小学校の校庭に匹敵するほど広いのです。
長女とキアナが中庭で毎日のように遊ぶようになったことがきっかけのようです。夕方5時過ぎに帰宅すると、長女と長男はかばんを放り投げて飛び出していきます。毎日、夕食を挟んで2時間は遊び続けるわけです(キアナがわが家で夕食を共にすることも多く、その場合は3時間)。
こんな環境は、現在の東京では考えられません。幼稚園や小学校低学年の子供たちが夕方、街中で思いっきり遊んでいる光景は皆無に近いです。つくづくここに引っ越してきて良かったと思います。おかげでMの誕生日も思い出深いものになりました。
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