次女のMは1歳の誕生日に4本の予防接種を受けました。予想通り、大泣きでした。なぜこの日なのかというと、「できれば誕生日前後に来てほしい。次の予防接種はタイミングが微妙だから」と言われていたからです。
午後3時ごろ、誕生日用にドレスアップしたMを保育園まで迎えに行きました。長男Aも同時にピックアップ。次の予防接種のタイミングが遅れていたAも、ついでに予防接種してもらおうと思ったのです。
隣のポモナ市にある公的医療センターへ2人を連れて行きました。車の中ではAは不安になり、「注射するの? 痛くない? なんでK(姉のこと)はしなくていいの?」とぶつぶつ。前日に歯医者で治療したばかりで(最後の治療でした!)、なおさら納得がいかない様子。
予約なしの無料の予防接種なので、医療センターでは1時間ほど待たされました。当然ながら、Mは待合室でじっとしていられません。わたしはMを抱っこしながらあっちへ行ったり、こっちへ来たり。それでもMを気分転換させることはできず、ついに床に下ろしました。
床に下りたMは、開放された気分になったようで、うれしそうにハイハイを始めました。そしたら、受付の女性から間髪入れずに「そこは汚いから赤ちゃんを置くのはやめたほうがいいですよ」と注意されてしまいました。
さて、ようやく本番。まずはMから。すでに待ちくたびれて泣いているところに、左右の足に4本の注射針を立て続けに打たれました。すると、悲鳴を上げるように泣き始めました。その悲鳴を聞かされ、怖気づいているAには2本の注射針。幸い、歯医者で鍛えられたせいか、Aは泣かずに我慢できました。
その後、Mは大変でした。せっかく誕生日にドレスアップしたというのに、ドレスは涙や汗、よだれでびっしょり。注射の影響があったのか、ずっと気分が悪かったのです。食事ものどを通りませんでした。当初、大好きなオレンジも吐き出す始末。抱っこしていても泣くし、下ろしても泣く状態。Mが泣かないようにするためには、立って抱っこし、歩き続けなければなりませんでした。
不幸中の幸いだったのは、直前の記事で書いたとおり、近所の子供たちがMのために誕生パーティーを開いてくれたこと。子供たちがMを抱っこしたり、歩かせたりして、遊んでくれたのです。小1時間だったと思いますが、その間に限ってMは上機嫌でした。
予想通り、寝かしつけるのは至難の業となりました(妻は夜10時過ぎまで大学)。抱っこで寝る気配は皆無だったので、ベビーカーに乗せて夜の街に繰り出しました。夜9時ごろから10時過ぎまで、ベビーカーを押しながら集合住宅の周辺を歩き回りました。ひょっとしたら不審に思われたかもしれません。
Mは何度かベビーカーで寝かかり、そのたびに家に戻りました。でも、眠りが浅いのか、ちょっとした音ですぐに目覚めてしまいました。これを何度か繰り返すうちに、1時間以上もたったのです。せめてもの救いは、最近買った「マクラーレン」ブランドのベビーカーが優れモノで、押しやすかったということです。
10時過ぎにようやく熟睡し、家に戻ると、長男が「ママがいないと寝られない~」と言いながら、まだ起きていました。おばあちゃんが添い寝してくれていたのですが、駄目だったようです。わたしはMをベビーカーに乗せたまま、長男の所に行き、今度は長男の寝かしつけに取りかからねければならなくなりました。
「大丈夫だよ。ママはもうすぐ帰ってくるから」
わたしがこう言った瞬間、妻が帰ってきました。Mが寝入った数分後にママが帰宅するとは! グッドタイミングと言うべきなのかどうか……。この直後に、この記事の執筆に着手できました。わたしにとっての気分転換の時間がようやく訪れたのです。
ちなみに、前日はMは風邪で熱を出し、保育園を休んでいました。素晴らしい誕生日パーティーが実現したとはいえ、Mからすれば風邪や予防接種で踏んだり蹴ったりだったのかもしれません。誕生日が何なのか、Mにはまだ分からないのです。
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