長男Aが通う保育園できょう、「プリK(年長組のこと)」の卒園式が行われました。Aは8月いっぱいまで保育園へ通う予定なので、厳密にはすぐに卒業しません。ただ、来週から夏休みシーズン入りするのに合わせ、今週で卒園する園児も多いのです。
何事にも慎重で、保育園では英語をいまだに話さないA。卒園式で劇をやったり、歌を歌ったりするのを嫌がるのではと心配していたのですが、杞憂でした。大勢の保護者が見守るなかで、満面に笑みを浮かべながら常に堂々としていました。卒園式が終わった後、「楽しかった?」と聞いたら、うなずいていました。大きな進歩です!
例えば、卒業証書の授与式。会場に最初に入場してきたのはA。アメリカ式の卒業衣装をまとい、くるくると回転しながら歩いていました。張り切っている様子が手に取るように分かりました。写真は、1枚目が授与式後に壇上に上がった園児たち(左端がA)、2枚目が入場するAです。
配られたプログラムを見て、笑ってしまいました。そこには、卒園するプリK13人全員のコメントが書かれていました。例えば、「Aはわたしのボーイフレンド」と公言する女の子アメリアは「赤ちゃん組の赤ちゃんの人数を数えられなくなるのが寂しい。先生と会えなくなるのも寂しい。『フラッシュ』に変身できなくなるのも寂しい」とコメント。
そんななか、Aの個所にはコメントが書かれていませんでした。代わりに、次の説明が……。
「『これからわたしたちと会えなくなるのは寂しい?』と聞いたら、Aはうなずいていました」
Aは保育園では英語を話すのを拒否しているから、こうなったのです。頑固というべきか、主義主張がはっきりしているというべきか。でも、卒園式でAが友達と一緒に楽しそうに振る舞っているのを確認できて、安心しました。
卒園式の雰囲気も影響したのかもしれません。「とにかく楽しもう!」という雰囲気にあふれているのです。少し大袈裟に言うと、音楽に合わせて園児が勝手に踊り、歌っているだけなのです。卒業証書の授与式でさえも、壇上でわざと滑って転ぶ園児が続出していました。そうでありながらも、一線を越えることはないのです。
日本の保育園では、卒園式に備えて園児が事前に予行演習を繰り返します。そのため、卒園式では立派な劇を披露できるし、完璧な合唱もできます。それはそれで感動するのですが、「上から統制されている」という印象を受けます。
対照的に、アメリカでは「園児が主体になって好き勝手に歌って踊る」です。また、園児が歌を歌う場合、保護者も一緒に歌います。「完璧さ」よりも「楽しさ」を優先しているようです。実際、会場には終始笑い声が聞こえていました。だからAも緊張せずに檀上に上がれたのかもしれません。
卒園式が終わると、その場でクラッカーやフルーツ、ケーキが出てきて、子供も保護者も混在した懇親会になりました。Aに「アメリアと一緒に写真を撮ろうか?」と聞いたら、Aはすぐにアメリアに飛びついて、カメラに向かってニコッと笑いました。記念の1枚が撮れました。
A君、Pre-K組み卒園おめでとう。A君が卒園衣装を着て、一人で入場してくる写真良かったね。アメリアと一緒に、パパに撮ってもらった写真もぜひ見たいですね。
9月からは、Kindergarten入園ですね。それまでの夏休みの間、思い切り楽しく遊んでください。
Tommy
投稿情報: 松田 聰 | 2009年6 月 7日 (日) 15:09
Aにメッセージを伝えておきます。
投稿情報: Yo Makino | 2009年6 月17日 (水) 06:19