先週の金曜日、長女と長男が通う小学校の校庭で「ウォーカソン(walk-a-thon)」がありました。全校の児童が集まり、校庭を何周を歩けるかで競うウオーキングです。合言葉は「フィットネス・フォー・ライフ」でした。
特に登録しなくても、親も自由に参加できます。親でなくても、基本的に誰でも飛び入り参加できるようです。さすが「公立学校は公共財産」という考え方が徹底しているだけのことはあります。公共だから市民に対して開放しなければならない、というわけです。
日本の小学校の10倍以上もありそうな広大な校庭、背後に見渡せる山々、雲1つない青空--。子供のイベントなのに大人も楽しめました。なんといっても気持ちがいいのです。写真では、腰に赤いジャケットを巻いているのが長女です。
アメリカらしく、全校生徒が整然と歩くことはありません。勝手気ままです。子供たちは好きな友達と好きなように歩けばいいのです。疲れたら立ち止まり、食べ放題の果物を食べてもいいし、友達や先生と会話していてもかまいません。
大人にとってうれしかったのは音楽です。日本の運動会で流れる行進曲などの体育用・教育用音楽は皆無。かかっているのはポップスやR&Bです。大きなスピーカーの横にはサングラス姿のお兄さんが立っていて、歩いている子供たちと「ハイファイブ」をしていました。ハイファイブとは、スポーツ選手がやるようにお互いに手を挙げて、パチンと打ち合わせる行為です。
このウォーキングは、長女と長男が通う小学校が毎年主催する寄付金集めのキャンペーンの1つです。繰り返しになりますが、公立小学校は地域の公共財産。保護者を含め地域の住民は学校のためにボランティア活動をするほか、さまざまな形で寄付しています。寄付金集めに向けてウオーキングのようなイベントが開かれるのです。
実は、小学校では運動会がありません。どうも、ここに限らず、アメリカの公立小学校全体でも運動会という文化がないようです。ウオーキングのようなイベントが運動会の代わりになっているのかもしれません。
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