きょう、近所のバーンズ&ノーブルで行き、新刊コーナーでキース・リチャーズの自伝『ライフ』を見つけ、早速購入。隣にあったジョージ・ブッシュ自伝は無視しました。
店内の喫茶店で斜め読みしましたが、会話調で読みやすいです。ミック・ジャガーとの関係も含めて赤裸々に書いてあるようで、時間がある時にゆっくり読みたいところ。本の中に出てくる数々の写真も最高です。
1カ所だけしっかり読んでしまいました。生後数カ月の息子タラを失った時のことについて、悲痛な言葉を書き連ねていました。タラのオムツを替えてあげたのは数回だけ。怖いもの知らずのロックンローラーのように見えるけれども、今でも心の奥底に大きな穴がぽっかり空いたままだそうです。
実は、妻は「オーディオブックで聞きたい。ジョニー・デップが朗読しているんだよ」と言っていました。ジョニー・デップのファンだから、なおさらなのでしょう。でも、私は長く新聞記者をやっていたこともあり、活字になじみ過ぎてしまったようです。バーンズ&ノーブルで本書を見つけたら、迷わずレジに向かっていました。
ローリング・ストーンズが全盛を迎えたのは、1972年に発表したアルバム『メインストリートのならず者』のころです。当時の私は中学生になったばかりで、湯川れい子がDJを務めるラジオ番組「アメリカントップ40」に夢中でした。
つまり、ローリング・ストーンズの全盛期に地球の裏側でアメリカンロック&ポップスにはまっていたのです。『ライフ』をパラパラとめくっていると、当時の記憶がよみがえり、懐かしい気分になりました。
邦訳もいつか出るでしょうが、翻訳は相当難しいのではないでしょうか。小難しい専門書などの翻訳と違い、型破りのロックミュージシャンが語る言葉の香りを壊さないように伝えるのは至難の業と思います。『グレート・ギャッツビー』などの翻訳を手掛けた村上春樹級の力量が求められるかも・・・・・・。
牧野洋様
初めコメントさせていただきます。
私、楓書店という出版社の岡田と申します。『ライフ』の邦訳は小社から刊行させていただきます。
おっしゃる通り、キースの雰囲気を損なわず、いかに翻訳するかは大きなポイントになるかと思います。
できるだけ多くの読者に彼の魅力を知ってもらいたいので、とにかく言葉が伝わりやすい翻訳を心掛けたいと考えています。
小社でバラク・オバマの自伝『合衆国再生』をお願いした棚橋志行さんが翻訳担当いたします。
出版予定は来年4月、ご興味がありましたら、よろしくお願いいたします。
では、益々のご活躍を願っております。
投稿情報: 岡田 | 2010年11 月18日 (木) 09:36
岡田さん、コメントありがとうございます! 邦訳『ライフ』の編集担当者からご連絡をいただけるとは、思いも寄りませんでした。
ニューヨーク・タイムズ紙などによると、アメリカでは『ライフ』は今年最大の話題作になっているようです。確かに翻訳のハードルは高いと思いますが、私のような中年を中心に多くの読者の心をつかむと思います。
投稿情報: Yo Makino | 2010年11 月18日 (木) 15:02