牧野洋の「大手町からカリフォルニア」

長女、看板を見て「プール！」と興奮、８歳児は面白い

 
　８歳の子供は大人のように振る舞い始めているのに、時々面白い事を言って大人を笑わせてくれます。

　きのう（７月２８日）、長女が通うサマーデイキャンプでは、遠足の一環としてロックコンサートがありました。近くの中学校でコンサートは開かれ、そこまでは徒歩。歩いていると、普段は見えない物も見えてきます。

　長女の場合、それは「カリフォルニア・プール＆スパ（California Pools & Spas）」という看板でした。

　サマーデイキャンプから戻って来た長女は、興奮しながらママに言いました。

「あのね、ロックコンサートに行く途中、『カリフォルニア・プール＆スパ』があったよ。こんな近くにプールがあるなんてすごい。今度行こう！」

　 妻が後で見に行ったら、それはプールではなく、自宅のプールやジャクージを施工する業者でした。大人が見ればすぐに「業者の看板」と分かるのですが、８歳 児は看板に書かれた文字を読んで「プールだ！」と思ってしまうのですね。

　同じ日、長女の親友イザベラがわが家に遊びに来る予定でした。でも、風邪をひいて来れなくなりました。けさ、妻がサマーデイキャンプへ長女を送りに行った際、イザベラと会ったら、こう言われたそうです。

「のどが痛くなって遊びに行けなくなったの。でもラッキーだった。だって風邪だったから、歯医者に行かないで済んだのだもの」

　これを横で聞いていた指導員のシェリーは、笑わずにはいられなかったそうです。

英語漬けの次女、一人前に「ヤー（yeah）」

　前回に続いてたわいもない話です。

　もうすぐ２歳になる次女Ｍ。ますます英語漬けになり、話す言葉も英語ばかりに。最近気に入っている言葉は「イエス」ならぬ「ヤー（yeah）」です。

　「Ｍ、外に行きたい？」

　「ヤー」

　「グミ食べる？」

　「ヤー」

　こんな具合です。文字では表現できないのですが、まるで大人のアメリカ人のように「ヤー」と言うので、みんなを笑わせてくれます。

　すでに数え切れないほど言葉を覚えています。「シューズ」「スター」「ムーン」「ハウス」「ツリー」「パピー」「エレファント」「カー」といった物や動物の名前のほか、「サンキュー」「プリーズ」「アイ・シー・ユー」といった表現も使います。２つの単語を組み合わせるようにもなってきました。

　幼児らしい発音なので楽しいです。例えば「サンキュー」は「サンキュッ」、「バナナ」は「ナナ」、「ティーチャー」は「チーチャ」、「ドーラ」（テレビアニメの主人公）は「ドーア」、「ミニー」（ディズニーのキャラクター）は「ミミ」です。

　日本語は「マンマ」を使わなくなるなど、あまり話しません。「ニャーニャー」とか「あっち」とか数えるほどです。でも、日本語で話しかけてもだいたい理解してくれます。

　最近はわたしも「靴はく？」とは聞かずに「シューズはく？」と聞いています。本当は「靴」を使うようにしたほうがいいのですが、いちいち「靴＝シューズ」と説明し、覚えてもらうのが大変だからです。

紛失したカギ、奇想天外な場所で見つかる

　先日、家のカギが紛失しました。経緯は以下の通りです。

　夕方、いつものように小学校・保育園で子供たちを車でピックアップし、家の前で降ろしました。幼稚園児の長男Ａが「カギ貸して！」と言うので、手渡しました。Ａは自分でカギを開け、最初に家の中に入りたかったのです。

　翌朝、出かけようとしたらカギが見当たりません。「Ａ、カギどこに置いた？」と聞いたら、「テーブルに置いておいたよ」とのこと。でも、テーブルの上には何もありません。

　おばあちゃんが「いすの上にグレーのキーホルダーがありましたよ」と言うので見てみると、大切なＵＳＢメモリーが入ったキーホルダーがありました。ところが、どういうわけかカギがキーホルダーから外れて、行方不明でした。

　一方、妻は「カギはテーブルの上にあった。きのう、自分の目で確かに見たよ。Ａがカギを開けようとしている時、キーホルダーは外れてしまったみたい」と指摘。妻の記憶が間違っているときもあるけれども、今回は確かなもよう。

　でも、どこにもありません。テーブル以外もいろいろ探したけれども、なしのつぶて。３０分ほど探して、あきらめました。「自転車のカギも一緒だから困るのだけれども、仕方がない。Ｍ（もうすぐ２歳の次女のこと）が外に持って行かない限りは、絶対に家の中にあるのだから、いずれ見つかる」と思いました。

　後日、確かにカギは見つかりました。ただし、だれも夢想だにしなかった場所で。

長女、２日目にトゥースフェアリーから２ドルもらう

　 先日、小学２年生の長女Ｋの乳歯が抜けました。大喜びで、さっそく「トゥース・フェアリー（歯の妖精）」にあてて手紙を書きました。なかなか立派な手紙だったので、記録の意味も込めて紹介します。

Dear Tooth Fairy, I would want $5 or under.

I lost a tooth!  This is how it came out. My tooth fell out when I and my friends were doing arm wrestling. I gave a big push and my tooth fell right out of my mouth. My mouth did not bleed.  I forgot to clean it. But don't worry. I'll clean it right now.
(P.S. What are you going to do with my tooth?)

Love,

（歯の妖精さん、どうか５ドルかそれ以下のおカネを下さい。

歯が抜けたんです！　どうやって抜けたのか説明します。友達と腕相撲していました。いっぱい力を込めた時、口の中から歯が飛び出したのです。でも血は出ませんでした。抜けた後、口をきれいにしなかったけれども、心配しなくても大丈夫です。今きれいにしますから。

ＰＳ　妖精さんは歯を持って行ってしまいますが、その歯はどうするのですか？）

　「５ドルかそれ以下」と書いているところがかわいらしいです。欲張るとおカネをもらえないのではと不安だからです。妖精が歯を持って行ってどうするのかも興味があるようです。

　３月に書いた記事でも書きましたが、欧米では抜けた乳歯を枕の下に置いて寝ると、妖精がやってきておカネに換えてくれるという伝説があります。

　さて、Ｋはこの手紙と歯を一緒にして、枕の下に置いて寝ました。ところが、翌朝起きても、手紙と歯はそのまま残っていたのです！

娘と息子、ｉＰａｄ２台でマルチプレーヤーゲーム

　助っ人としてわが家に泊まっているおばあちゃん（義母）がｉＰａｄ（アイパッド）を購入しました。妻のｉＰａｄを触り、すぐに気に入ってしまったようです。

　というわけで、現在、わが家にはｉＰａｄが２台。わたしが「２台でゲームができるね」と一言もらしたら、長女と長男は興奮しながら「あ～、やりたい～」。

　２人が今はまっているのは、無料でダウンロードした「ラビリンス２　ＨＤ（Labyrinth 2 HD）」。今回は２人で競争です。２台のｉＰａｄを同時に立ち上げ、「マルチプレーヤー」のボタンを押しました。すると、２台のｉＰａｄはブルートゥースでただちにつながりました。何も設定しなくて大丈夫だったようです。

　こんなに簡単にマルチプレーヤーゲームができてしまうとは……。ちょっと驚きです。プレイステーションやＷｉｉは使ったことがないので確証は持てませんが、これほど簡単にはいかないのでは。

　ラビリンスのゲーム自体も極めて簡単。単にｉＰａｄを前後左右に動かすだけなのです。マウスとキーボードはもちろん、ゲームパッドも不要。ｉＰａｄはゲーム機としても大ヒットするかも。

　

無残なチーズケーキ

　前回、長女が国語賞を受賞したのを祝って、妻がチーズケーキを買った話を書きました。それには後日談があります。

　長女と長男は大喜びで、チーズケーキをあっという間に平らげました。２人ともお代わりしました。そこに、月齢２２カ月の次女Ｍが登場。「マイン、マイン」を連発しながら、チーズケーキの前にどかんと座りました。

　すると、横に置いてあったスプーンとフォークの入れ物からスプーンを取り出し、チーズケーキにグサっと突っ込みました。次はフォーク、次は２本目のスプーン、次は２本目のフォーク・・・・・・。これを繰り返すうち、入れ物は空っぽになり、チーズケーキは無残な姿に！　写真をご覧ください。

　この段階ではわたしはチーズケーキは１口だけ食べ、妻はまったく食べていませんでした。「残りはあした食べる」と期待していた長女と長男もがっかり。でも、次女はみんなを目いっぱい笑わせてくれました。

「歯の妖精」にエキサイトする長男

　きょうの夕方、長男Ａの乳歯が抜けました。２本目です。これにＡは大喜び。「トゥース・フェアリー（歯の妖精）」がやって来て、おカネと交換してくれると思っているからです。

　欧米では、抜けた乳歯を枕の下に置いて寝ると、妖精がやって来ておカネに換えてくれるという伝説があります。１本目が抜けた時、Ａは１ドルもらっています。

　前回に続いて今回も妖精あてに手紙を用意し、抜けた乳歯と一緒に枕の下に置きました。「トゥース・フェアリー、どうか１０ドルください」と書いてあります。イラストは姉に書いてもらったようです。１０ドルでトランスフォーマーのおもちゃを買うのが狙いです。「早く朝になってほしい」と思ったからか、Ａはきょうはさっと寝床に入り、瞬く間に寝入りました。

　偶然ですが、元プロレスラーのドウェーン・ジョンソン（ザ・ロック）主演の映画『トゥース・フェアリー』が公開され、ヒットしたばかりです。いつかＤＶＤを借りて、見せてあげようと思っています。

初のディズニーランド体験、年間パスは総額９５５ドル

　きのうは大雨のなか、家族で南カリフォルニアの本家ディズニーランドを初体験しました。５歳の長男は雨でびしょ濡れになり不機嫌でしたが、７歳の長女は大喜びでした。待ち時間なしで乗り物が乗り放題だったからです。特にスプラッシュマウンテンに興奮。雨の功名です。

　アナハイムにあるディズニーランドはクレアモントから車で３０分程度。日帰りで気軽に行ける距離なので、いつかは年間パスを手に入れようと思っていました。今回は南カリフォルニア住民に特別に用意されている年間パスを購入しました。夏休みの利用などに制限のある年間パスを選び、家族４人分（次女は１歳だから無料）で総額９５５ドルです。

　かなりの出費ですが、元を取れると考えました。いったん年間パスを購入すれば、何度行ってもタダです。通常は駐車場代がかかりますが、今回の年間パスは駐車場代（年間７９ドル）も込み。入場前に食事を済ませるなどで工夫すれば、今後１年間は追加的な負担はほとんど発生しなで済むはずです。

　大混雑しているディズニーランドへは行きたくありません。ですが、わが家は南カリフォルニア住民としての”特権”を行使できます。混んでいたら引き返せばいいのです。日帰りですから、日時も機動的に選べます。例えば水曜日。小学校は午前中で終わるので、正午に子供を車でピックアップしてそのままディズニーランドへ直行できます。平日だからすいているはずです。

　これからは毎月１回は子供たちをディズニーランドへ連れていこうと思っていますが、難関は物欲と食欲。ディズニーランドの場内は子供たちの消費意欲を刺激する店であふれているのです。その点ではレゴランドのほうがいいです。店が少ないうえに、場内へ食べ物を持ち込めます。

　ディズニーランド内でどうやって物欲と食欲を抑制したらいいのか。まずは食欲。繰り返しになりますが、入場前に食事を済ませることです。場内のレストランは価格帯が高く、そこで食事すると大きな出費になります。次は物欲。最大の対策は乗り物にどんどん乗せことでしょう。おもちゃを買うよりもローラーコースターに乗っているほうがずっと楽しいはずです。そのためにもすいている日時を選びたいものです。

　夏休みの７、８月は年間パスは使えません。でも問題なし。夏はもっと健康的なレジャーがあります。ビーチです！　ビーチには入場料もありませんし、食事持ち込みもＯＫです。　
　

映画『サイドウェイ』のワイナリーを訪問

　カーピンテリアとサンタバーバラへの家族旅行では、最大の目的は長女を親友キアナと遊ばせることでしたが、大人のエンターテインメントもありました。ワイナリー巡りです。

　子供はワイナリーに興味がありません。一緒に連れていくと、不平たらたらになり、大人がワインをゆっくり試飲できなくなります。旅行前に妻とも議論しましたが、「子供３人連れではワイナリー巡りは難しいかもしれないけれども、とにかくダメモトでトライしてみよう」で一致しました。

　結局、幸いなことに「不平たらたら」とは無縁でした。というのも、ケニー（キアナのパパ）が１日長女と長男を自宅で預かり、キアナとメイダ（キアナの妹）と遊ばせてくれたからです！　われわれがワイナリー巡りをゆっくり楽しめるるように、気遣ってくれたのです。おかげで、ハリウッド映画『サイドウェイ』に登場するワイナリーをいくつか訪問できました。

　２人の男による抱腹絶倒のワイナリー巡りがテーマの『サイドウェイ』のロケ地は、カーピンテリアの隣町サンタバーバラにあります。日本でリメークされた『サイドウェイズ』は日本でよく知られているナパバレーがロケ地でしたが、ハリウッド版はサンタバーバラなのです。

　州道１５４号を使い、サンタバーバラのワインカントリーを目指しました。道中の景色は素晴らしかったです。商業用の看板がいっさいないのが一因かもしれません。映画で使われたレストランで昼食を取ろうと思いましたが、残念ながらレストランはディナータイムのみの営業でした。

　映画では主人公がピノノワール好きとして紹介されていましたが、今回の旅行では義父がわが家用にシラーを何本か買ってくれました。手ごろな値段でありながら、とてもおいしかったです。この場を借りて感謝します。

次女がドーラをベビーカーに乗せて散歩

　ますます活発になっている次女Ｍ。きょうはディスカウントストアのターゲットでベビーカーを買ってもらいました。ベビーカーといっても自分用ではなく人形用です。これが大当たりでした。

　夕食時のこと。おにぎりやチキンスープをたくさん食べて元気が出てくると、この日に買ったベビーカーを指さしながら、「アウトサイド！　アウトサイド！」と騒ぎ始めました（いつの間にか「アウトサイド」という言葉も覚えたのです）。すでにベビーカーにはクリスマスプレゼントのドーラ人形を乗せていました。「ベビーカーでドーラを散歩に連れて行きたいからドアを開けてくれ！」と要求していたのです。

　わたしは夕食の準備で忙しかったから、おじいちゃんが長女と長男と一緒にＭを外に連れ出してくれました。外はすでに暗くなっていたにもかかわらず、結局、３０分ほど外に出たまま戻ってきませんでした。Ｍにとっては食後のいい運動になったようです。

　昼間にターゲットでベビーカーをゲットした直後も大喜び。広大な店の中をベビーカーを押しながら相当歩き回ったうえ、駐車場へ向かう際にもずっとベビーカーを押し続けました。いったん車にたどり着いたら、再びベビーカーを押して店の方向へ元気よく逆戻り……。ママが後ろからついて行きましたが、なかなか戻ってきませんでした。

　わたしは長女と長男と一緒に「遅いなあ～」と車で待っていると、ママが強制的にＭをベビーカーから引き離し、片手で抱き上げて引き返して来るのが見えました。案の定、Ｍは猛烈に抗議し、体をのけぞらせながら号泣していました。車の中でも泣き続け、最後は疲れ果てて寝入ってしまいました。