ようやく馴染んだ保育園を卒園して、実質的に小学校へ入学した長男A(厳密には幼稚園ですが、アメリカでは小学校の一部との位置づけ)。入学早々、ママと次のような会話を交わしたそうです。
「A君、休み時間に外に出て、保育園を見ていたの」
「どうして?」
「保育園のほうがいいから。保育園を見ていたら、悲しい気持ちになっちゃった」
「何で悲しいの?」
「だってジェシーに会えないんだもん」
Aが通っていた保育園は、小学校のすぐ隣に位置しています。歩いて文字通り数秒の距離です。なので、校庭から園庭を眺めることができます。そこからジェシーの姿が見えたのでしょう。
ジェシーは、保育園でAを慕っていた小さな園児です。かわいい男の子で、いつもAの後を追いかけて離れなかったようです。Aは腕白な友達はどちらかというと苦手ですが、内気で年下のジェシーのことが大好きでした。