牧野洋の「大手町からカリフォルニア」

当ブログ引っ越しまであと２日

　理由は先日の記事を参照してください。

南カリフォルニア、早くも屋外プールの季節

　週末の日曜日（３月２８日）、南カリフォルニアは雲一つない晴天でした。子供たちは「プールに入りたい！」と大騒ぎ。隣に住む友人ジェニファーも誘い、アパートの敷地内にある屋外プールでたっぷり３時間も遊びました。初プールです。

　さすがにプールの水はまだ冷たかったです。でも、小学２年生の長女は平ちゃら。写真は、キャノンボール（弾丸のようにプールに飛び込む行為）を楽しむ長女です。長男は最初は温かいジャクジーの中で遊んでいましたが、最後は冷たいプールの中で泳いでいました。

　月齢２２カ月の次女はジャクジーにちょっと足を入れたら「あちち！」と言い、大泣き。プールは冷た過ぎて駄目。結局、３時間もの間、プールサイドでわたしと一緒に遊ぶことになりました（妻は授業で不在）。

当ブログ引っ越しまであと５日

　理由は先日の記事を参照してください。

講談社「現代ビジネス」で新コラム「ジャーナリズムは死んだか」の連載開始

　講談社が創刊したウェブマガジン「現代ビジネス」上で、４月からコラム連載を始めます。仮タイトルは「ジャーナリズムは死んだか」で、毎週１回のペースで書く予定です。

　健全な民主主義に欠かせないジャーナリズムが危機を迎えている－－これが基本認識です。日米欧を舞台に２０年以上にわたって新聞記者として働き、ジャーナリズム教育の名門「コロンビア大学ジャーナリズムスクール」を卒業した経験を生かし、アメリカからジャーナリズムの最前線について報告します。

　記者としてはこれまで、資本市場やＭ＆Ａ（企業の合併・買収）をテーマに書いてきました。でも、ジャーナリズムについてもコロンビア大在学中の２０年以上前から常に書きたいと思っていました。「ピューリツァー賞」の生みの親ジョセフ・ピューリツァーが創設した同スクールでは、「良質なジャーナリズムとは何か」や「ジャーナリズムを救うにはどうしたらいいのか」について深く考えさせられたのです。

　小沢問題で新聞社の報道姿勢が問われたり、電子書籍の登場で出版社が大騒ぎしたり、ジャーナリズムやメディアを取り巻く環境は激変しています。新聞社の経営という点ではアメリカは日本とは比べられなほどの危機に直面しています。ですが、「権力のチェック」といった基本部分では、日本はアメリカ以上に深刻な構造問題を抱えているとみています。

　コラム連載に集中するために、本の翻訳などの仕事は断っている状況です。興味がある方はぜひ「現代ビジネス」を見てください。

 

当ブログ、４月からタイプパッドへ引っ越し

　今月いっぱいでジャストシステムのブログサービスが終わり、タイプパッドへ移管されます。当ブログもタイプパッドへ引っ越しです。新たなドメイン（ＵＲＬ）は以下の通りです。

http://worklifebalance.typepad.jp/

　ただし、ほかの利用者とドメインが重複する場合は、次のようになります。

http://worklifebalance2.typepad.jp/

　ブログ移管を機に、違うドメインを選ぶかもしれません。その場合は別途お伝えします。

無残なチーズケーキ

　前回、長女が国語賞を受賞したのを祝って、妻がチーズケーキを買った話を書きました。それには後日談があります。

　長女と長男は大喜びで、チーズケーキをあっという間に平らげました。２人ともお代わりしました。そこに、月齢２２カ月の次女Ｍが登場。「マイン、マイン」を連発しながら、チーズケーキの前にどかんと座りました。

　すると、横に置いてあったスプーンとフォークの入れ物からスプーンを取り出し、チーズケーキにグサっと突っ込みました。次はフォーク、次は２本目のスプーン、次は２本目のフォーク・・・・・・。これを繰り返すうち、入れ物は空っぽになり、チーズケーキは無残な姿に！　写真をご覧ください。

　この段階ではわたしはチーズケーキは１口だけ食べ、妻はまったく食べていませんでした。「残りはあした食べる」と期待していた長女と長男もがっかり。でも、次女はみんなを目いっぱい笑わせてくれました。

小学２年の長女、２度目の「国語賞」を受賞

　小学２年生の長女Ｋがきのう、２学期末を控えて「国語賞（Award for Language Arts Recognition）」を受賞しました。１年生の２学期末に続いて２度目の国語賞の受賞です。念のため、アメリカですから「国語賞」は「英語賞」のことです。
　
　実は、アメリカ移住直後で英語がうまく話せなかった小学１年１学期を除くと、Ｋはこれまでの全学期で何らかの賞を受賞しています。以下、各賞を振り返っておきます。

　・小学１年２学期――国語賞
　・小学１年３学期――校長章と皆勤賞
　・小学２年１学期――努力賞
　・小学２年２学期――国語賞

　４学期連続で合計５回受賞したわけです。Ｋは小学２年生になっても１度も休んだり遅刻したりしたことがありません。ですから、このままいけば小学２年の３学期末には皆勤賞がもらえます。そうなれば５学期連続の受賞です。

　毎学期ごとに、各クラス２０人前後の児童のうち４分の１前後が何らかの賞を受賞しています。賞には国語賞、算数賞、努力賞、市民賞があります。学期末である３学期には、校長賞と皆勤賞が加わります。１年生の時にＫが受賞した校長賞は各学年で１人しか授賞せず、最も価値が高い賞です。各学年は２、３クラスで構成されていますから、毎年５０人前後の中から１人だけ校長章に選ばれるわけです。

　４学期連続で５回も受賞している児童はほかにほとんどいないようでしょう（４学期連続で４回受賞もあまりいないと思います）。ここは親バカになりきって喜んでいます。妻は夕食後のデザートにＫの大好物チーズケーキを用意。「Ｋちゃん、頑張ったからね。だから、特別に買ってきたんだよ」。

　Ｋは「わーい」と言って大喜び。Ｋにとっては国語賞よりもチーズケーキがうれしかったようです。

「歯の妖精」にエキサイトする長男

　きょうの夕方、長男Ａの乳歯が抜けました。２本目です。これにＡは大喜び。「トゥース・フェアリー（歯の妖精）」がやって来て、おカネと交換してくれると思っているからです。

　欧米では、抜けた乳歯を枕の下に置いて寝ると、妖精がやって来ておカネに換えてくれるという伝説があります。１本目が抜けた時、Ａは１ドルもらっています。

　前回に続いて今回も妖精あてに手紙を用意し、抜けた乳歯と一緒に枕の下に置きました。「トゥース・フェアリー、どうか１０ドルください」と書いてあります。イラストは姉に書いてもらったようです。１０ドルでトランスフォーマーのおもちゃを買うのが狙いです。「早く朝になってほしい」と思ったからか、Ａはきょうはさっと寝床に入り、瞬く間に寝入りました。

　偶然ですが、元プロレスラーのドウェーン・ジョンソン（ザ・ロック）主演の映画『トゥース・フェアリー』が公開され、ヒットしたばかりです。いつかＤＶＤを借りて、見せてあげようと思っています。

南カリフォルニア、午前はスキーで午後はサーフィン

　来週からいよいよサマータイムが始まります。きょうは摂氏１０度以下で肌寒いですが、これからは温暖な日が増えることでしょう。

　南カリフォルニアの冬で思い出に残った写真を１枚アップしておきます。ヤシの木の背後に雪山がのぞいている写真です。ヤシの木は南カリフォルニアのトレードマークで、南国を連想させます。でも、背後の山は雪で覆われています。スキーリゾートがあるマウント・ボールディー方面です。

　ドラッカースクールのアイラ・ジャクソン学長が新入生を前にしたスピーチで「南カリフォルニアという土地柄に魅せられる人は大勢います。午前中はスキー、午後はサーフィンといった生活ができるのですから。世界広しと言えど、こんな芸当が可能なのは南カリフォルニアぐらいです」と語ったことがあります。地中海性気候の南カリフォルニアでは、冬でも暖かいからサーフィンができます。一方で、冬の間は山へ行けば雪が積もるほど寒いのです。

　わが家からだと、渋滞がなければマウント・ボールディーまで４０分、サーフィンができるニューポートビーチまでも同じ４０分で行けます。ジャクソン学長が言うように、その気になれば「午前はスキー、午後はサーフィン」も可能なわけです。もっとも、それを実践する人はほどんどいないと思いますが・・・・・・。

トヨタの”純血主義”に問題あり、英エコノミスト

　引き続きアメリカではトヨタのリコール（回収・無償修理）をめぐる報道が盛んです。そんななか、経営学の父ピーター・ドラッカーの名を冠したドラッカースクール内でちょっとした話題になっているのが、イギリスのエコノミスト誌２月１３日号に載った記事です。切り口はコーポレートガバナンス（企業統治）です。以下、一部を紹介しておきます。

　「トヨタの取締役会は、外部の視点を取りこむメカニズムが欠けている点で衝撃的でさえある。２９人の取締役は全員が日本人男性。しかも、全員が社内出身者であり、独立性のある取締役はゼロ（２００７年にアメリカ現地法人のトップが初の外国人取締役に任命されたが、すぐにアメリカのライバル会社に引き抜かれた）。ソニーやイー・アクセスなど一部の例外を除けば、日本企業の大半で取締役会の多様性が欠如している。例えば、女性の取締役会への登用率で比べると、日本は（宗教上の理由で女性の社会進出が遅れるイスラム国家の）クウェートよりも劣っている」

　そのうえで、次のように結論しています。

　「社内文化に染まっていない外部の人材を登用するのは、違う価値観を取り込み、旧習から抜け出すうえで重要だ。もしトヨタがドイツの女性経営者やアメリカの元上院議員、香港の辣腕弁護士を取締役会に入れていたら、今回への危機の対応も違ったかもしれない」

　海外ではトヨタは日本を代表するグローバル企業と見なされてきました。だからこそ、取締役会が「日本人、男性、プロパー」だけで構成されている状況が「え？　本当なの？」といった受け止め方につながるのでしょう。ちなみに、欧米のグローバル企業では取締役会の過半数が社外の人材で構成されているのが普通です。