ヤング・プリスクール、プリスクール3、ヤング・プリK、プリK――。何のことなのか分かるでしょうか? 英語の達人であっても、実際に子供をアメリカのデイケア(保育園)に預けた経験がなければ、使ったことがない言葉ばかりではないかと思います。
わたしも、アメリカの保育園を初めて訪ねた時、戸惑いました。「プリスクール3? プリK? いったい何歳児クラスのこと?」という反応でした。プリスクールは就学前、プリKは幼稚園前だとは想像できましたが、「プリスクールとプリKは何が違う? プリK(幼稚園前)がプリスクール(就学前)よりも年長組というのも変だな」と思ったものです。
辞書を引いても無駄です。「ヤング・プリスクール」が何歳児クラスで、「ヤング・プリK」が何歳児クラスなどと言い当てることができる人はまずいないでしょう。アメリカ国内でもデイケアによってクラスの呼び方は微妙に違ってくるから、なおさらです。
まず、アメリカでは幼稚園(kindergarten)が小学校の一部であり、小学校入学前の1年間しかないことを理解しておく必要があります(日本の幼稚園は2年間か3年間)。これではじめて、プリKがプリスクールよりも年長組であることに違和感を覚えなくなります。